みなさんは、1パチ、5スロなど、低貸しのパチンコ、パチスロは打ちますか?
最近では、0.25パチや1スロなど、もっと低レートのパチンコ、パチスロもあります。
今回は、低貸しのパチンコ、パチスロについて、いろいろ考察していきたいと思います。
目次
まずは、低貸しパチンコ、パチスロについてのおさらい
まず最初に、低貸しのパチンコ、パチスロについて、おさらいしておきましょう。
冒頭でも書きましたとおり、通常のパチンコは4円貸、パチスロは20円貸なのに対し、低貸しは、もっと安い単価で玉、メダルを貸し出してもらって遊技するパチンコ、パチスロのことで、パチンコでは1円貸のほか、2円~0.2円、パチスロでは10円~2.5円など、さまざまなレートを設定されています。
玉、メダルの単価が安いため、同じ1000円を使うにしても、通常のパチンコでは250個、パチスロでは50枚しか貸し出されないのに対し、例えば1パチでは1000個、5スロでは200枚貸し出されるため、同じ金額でも4倍遊ぶことができます。
ただし、当然交換時も、貸し出しのレートに応じた交換レートを設定されていますので、同じ個数を交換したとしても、例えば1パチですと、4パチの1/4でしか交換してもらえません。
20スロに対する5スロも同じく1/4でしか交換してもらえません。
ホール側から見た低貸しパチンコ、パチスロを考察する
では、この低貸しについて、ホール側の立場からみたときにどのような扱いになるのか考えてみたいと思います。
ホールの利益構造
ホールとしても、赤字経営だと、すぐに店はつぶれてしまいます。
ホールが利益を得るためには、売上が必須であり、その売上の源泉は、わたしたちユーザーがホールに行ってサンドに投入するお金がすべてです。
では、われわれユーザーが投入したお金が、どのような配分で使われているか、考えてみることにします。
パチンコ、パチスロにおける、われわれユーザーへの還元率は、80~85%と言われています。
※ここでは、グラフ作成上、80%として、考察していきます。
では、残りの20%は、どのような用途に使われているか考えてみます。
上記の費用割合についてはざっくりですが、ホール経営のために必要を思われる項目を掲載しました。
費用の欄にあるユーザーへの払出金以外の項目、いわゆる経費ですが、土地、建物は絶対に必要ですし、パチンコパチスロ台を動かすにも電気は必要ですし、トイレには水道も必要です。当然、従業員さんには給料を支払う必要がありますし、定期的に新台入れ替えなどもする必要もあり、その上で、ホールとして利益を確保、そこから税金支払いをしなければなりません。
低貸しホールでは、利益構造はどのように変化するか考える
では、低貸し専門のホールを運営することを考えてみます。
ここで考える必要があるのは、普通のホールでも、低貸し専門のホールでも、経費というものは必ず必要で、低貸ホールだからといって1/4になるものではありません。
しかし、収益のほうはというと、1パチ、5スロとなれば、同じだけの玉数、メダル数を貸し出しても、収益は1/4となります。
仮に、通常のホールよりもお客さんがたくさんついて、通常貸しの時と比較して、お客さんの数は2倍になったとして、低貸分の1/4を考慮し、収益が1/2となった場合の利益構造を考えてみます。
先に書きました通り、低貸しだからといって、経費が減るわけではありませんので、経費は一定と仮定すると、上記の通り、ユーザー投入金に対し、ユーザーへの払出金は、60%にまで減少してしまいます。
ユーザーへの払出が減ったホールの末路を推測してみる
還元率80%のホールであっても、全体的には、ユーザーは負けていますが、さらに払出が減って、還元率が60%になってしまうと、このホールはどのようになっていくのか、推測してみます。
ユーザー側からすると、当然、「この店出ないなー」「この店では勝てないなー」というようになっていきます。
そうすると、普通は、お客さんが減ってしまいます。
もし、お客さんが4割減ったと仮定すると、利益構造は以下の通りとなります。
ここまでくると、利益がどうのこうのっていうレベルではないですが^^;ホール経営はますます苦しくなります。
実際、低貸し専門店の経営は苦しいようで、Amusement Japanの記事でも紹介されています。
(参考)2020年の閉店状況 苦境のP低貸専門店(Amusement Japan)
それだけ、低貸専門店というのは、ユーザーにとって不利にならざるを得ないということを理解しておく必要があります。
低貸しホールにおける戦略まとめ
以上から、低貸しホールに関して、少しでも長く遊技するための戦略をまとめます。
- パチンコ/パチスロで勝ちたい!という方は、低貸しは選択しないほうがよい
- ホールの利益構造から、低貸しは通常貸しよりは不利にならざるを得ないことを念頭に入れておくこと
- できれば、通常貸しと低貸しを併設しているホールで遊技するべきである
- 少しでもお客さんが多いホールで遊技するべきである
- よく回るパチンコ台、設定があるパチスロ台など、少しでも期待値の高い台を選んで打つことは、通常貸しも低貸しも同じである。
- 低貸しは、通常貸しより不利な遊技にならざるを得ないことから、少し負けてもゲームセンターで遊んだという感覚で打つことも考慮に入れる必要がある
パチンコ/パチスロを打っている方々は、必ずしも「勝ちたい!」と思っているわけではないので、長く遊技できるという面では、低貸しを選択するのはアリだと思います。
それでも、やっぱり負ければ悔しい思いをすると思いますので、少しでも有利に遊技するために、上記を考慮しつつ、ホール選び、台選びをしてもらえればと思います。
※ホールのルールには従いましょう。
※実践は自己責任でお願いします。
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