わたしは、パチンコ/パチスロを始めた当初、ずっと負けていました。
ある時から、パチスロで勝てるようになり、それ以降は、当然のように「期待値」を確認するよう
になりました。
【ギャンブル】私の失敗回顧録|ギャンブルとの出会い、転落の軌跡、依存症からの脱却まで
「期待値」を考えずにパチンコ/パチスロを打つことは、わたしにはもう出来なくなりました。
今回は、「期待値」とは何か?パチンコ/パチスロにおける、「期待値」とは?そして、その
「期待値」どのように考えることで勝利に近づき、収支改善することが出来るのか、説明して
いきます。
目次
いろいろな場面に取り入れられている「期待値」
実は、「期待値」は、いろいろな生活の場面で採用されてます。
代表的なものでは、「保険」です。
(参考)生命保険の還元率って競馬や宝くじより低いの?(日経ビジネス)
※ここでも、明確な割合は明示されていません…
例えば自動車保険。これは、自動車が事故をする確率と、事故が発生した時、保険会社が支払う
金額と、保険加入口数を掛け合わせ、保険金支払総額を想定し、そこに保険会社の経費、利益分
を上乗せして、加入口数(≒加入者の人数)で割って、われわれが支払う保険料が決定されています。
※本当はもっと細かい条件がありますが、おおむねこのように決定していると考えてください。
例えば、保険料収入金が100%、保険金支払総額がそのうちの50%とすると、
保険会社の「期待値」(ここでは、保険会社経費、保険会社利益とします。)は、
100% ÷ 50% = 200%
となります。
一方、加入者側の「期待値」は、
50% ÷ 100% = 50%
ということになります。
このように、「期待値」とは、ギャンブルだけに使われているものではなく、このような保険、
金融商品、産業分野など、幅広く使用されています。
ギャンブルにおける「期待値」
ギャンブルについては、全て※と言っても大丈夫…のギャンブルに、「期待値」の思考が取り入れ
られています。
例えばカジノのルーレット。
アメリカンルーレットのレイアウト(チップをかけるテーブル)は、以下の通りです。
1~36は、みなさんイメージはあるかと思いますが、一番左に、「0」「00」があります。
この、「0」「00」にもベットすることは可能で、ルーレットホイール上にも当然です。
そして、見事ピンポイントで当てることが出来ると、掛けたチップが36倍になって戻ってきます。
では、ここで「期待値」を算出します。
当たる確率は、1~36に、0と00を加えた38通りあるので、1/38となります。
当たった場合の配当金は、36倍となります。
われわれ、客側の「期待値」は、
36倍 × 1/38 = 94.7%
はい。見事に100%を切りました(;;)
このように、基本的に、ギャンブルは、客側は「期待値」100%未満の勝負を強いられています。
パチンコ/パチスロにおける「期待値」を考察してみよう
では、パチンコ/パチスロにおける「期待値」はどのようになっているのか、考察してみることに
します。
ホール側が考える「期待値」
まずは、ホール側の立場に立って、ホール側がどのように「期待値」を考えているのかを考察します。
ホール側からすると、お客さんがホールに来て、お金を投入してもらって初めて期待値が生じること
になります。
そして、従業員の人件費や、電気代などの光熱費、借地料、次の新台入れ替えのための内部留保金
など、ホールの必要経費分は少なくともお客さんのお金で賄う必要があります。
よって、お客さんにお金を必要経費以上投入してもらわないと、経営は成り立ちません。
そのため、少し「出す」日を暗黙の了解で…作ってみたり、一部の出る台を作ってみたりして、お客さん
に少しでも魅力的に見せるように仕掛けてきます。
そして、月間の売上トータルで、必要経費以上の利益を上げています。
すなわち、ホール側の立場からすると、「お客さんひとりひとりが勝つか負けるか」という観点では
見ておらず、「一か月トータルで目標利益を上げる」という観点で見ています。
この、「一か月トータルで目標利益を上げる」というのを、ホール全体の「期待値」をどうコント
ロールするか?で考えています。
客側が考えるべき「期待値」
次に、客側は、どのように「期待値」を考えるべきなのか、考察します。
ホール側の「期待値」の考え方で、例えば「1か月の目標利益達成したので、今日はサービスデー
にしよう!」という日に、自分がホールに行ったとします。
しかし、客側の「期待値」プラスの台がたくさんあったとしても、自分が、数少ない「期待値」
マイナスの台に座ってしまったら、他のお客さんがいくら勝とうが、自分は負けということになり
ます。
逆に、ホール側が、「今月少し目標利益に足りていない…今日は回収日にしよう…」と、ホール全体
が回収日で、客側の「期待値」マイナスの台が大量にあったとしても、自分さえ「期待値」プラスの
台を打っていれば、他のお客さんがいくら負けようが、自分は勝ちということになります。
客側は、最終的には、ホール全体の「期待値」ではなく、今打っている、目の前のパチンコ台/
パチスロ台の期待値で、期待収支が決まります。
ホール側は、ホール全体で「期待値」を考え、客側は、目の前の台の
「期待値」で収支が決まる
上記で考察した通り、ホール側の考えと、われわれ客側が考えるべき「期待値」は、異なっており、
- ホール側は、ホール全体で「期待値」を考える
- 客側は、目の前の台の「期待値」で収支が決まる
となります。
よって、われわれ客側は、目の前の、今打っている台の「期待値」はプラスなのか?という判断を
常に考える必要があります。
「期待値」プラスを、ルーレットに例えると…
パチンコ/パチスロにおいて、「期待値」プラスの台を打つというのは、先のルーレットに例える
と、どのような状態なのか考えてみます。
普通、どのカジノでアメリカンルーレットをやったとしても、
当たる確率:1/38 ※ヨーロピアンルーレットは1/37らしいです…
配当金:36倍
期待値:94.7%
です。
これを、パチンコ/パチスロに置き換えると、店のぜーんぶの台の「期待値」が、94.7%だと
いうのと同じ意味になります。
こんな店には、行きたくないですよね…
しかし、さきほど考えた通り、パチンコ/パチスロには、「期待値」プラスの台が存在します。
これを、ルーレットで実現する場合、どういうことになるかというと、
カジノオーナー 「今日はサービスデーや♪ 31~36番の穴塞いでしまうで!!」
カジノディーラー「マジすか!?配当はどないしますの??」
カジノオーナー 「配当はいつもの36倍のままでいっとこ~」
という、ルーレットテーブルに座っているのと同じことになりますw
一応、この状態での客側の期待値を計算すると、
当たる確率:1/32 ※1~30の30個+0と00の2個
配当金:36倍
期待値:36×(1/32)=112.5%
となります。
カジノオーナーで、こんなことする人、後にも先にも聞いたことないですよね?
でも、パチンコ/パチスロでは、このような台が現実に存在します!
こういった理由から、パチンコ/パチスロは、「期待値」プラス状態で試行を続けることが可能な
ゲームだと、わたしは考えています。
パチンコ/パチスロ台の「期待値」を考えつつ打つことが、
勝利へ近道
このように、パチンコ/パチスロには、客側が「期待値」プラスになる可能性がある、数少ない
ゲームのひとつと考えています。
そして、目の前の今打っている台の「期待値」を考えることによって、勝利への道が開くことに
なります。
当然、ホール全体がサービスしている日にホールに打ちに行くことで、自分自身が「期待値」の
大きい台に座れる可能性は上がります。
しかし、最終的には、自分が打っている台の「期待値」はどうなのかで、勝ち負けが決まります。
「期待値」に注目して打つことで、収支は大きく改善すると思います。
「期待値」をどのように見るのかは、下記の記事を参考にしていただければと思います。
【初心者向け】【パチンコ】【収支向上】パチンコの「期待値」に対する考え方
【初心者向け】【パチスロ】【収支向上】パチスロの「期待値」に対する考え方
みなさんのパチンコ/パチスロライフの一助になれば幸いです。
※ホールのルールには従いましょう。
※実践は自己責任でお願いします。