株主優待って、もらってうれしいものですよね♪
でも、その株主優待、本当にお得にもらってますか?
今回は、株式投資、長期投資を行う場合、株主優待はどのように考えればいいのか?
株主優待のメリットとデメリットを考察したうえで、株主優待投資戦略をどのように立てればいい
か、考えてみたいと思います。
目次
株主優待のメリット
株主優待をいただくメリットとしては、以下のことが挙げられます。
メリット①:お得に企業の商品を購入、サービスを享受することが出来る
これはみなさんご存じな主なメリットですが…^^;、
例えば、飲食業の企業の場合だと、その企業が運営する飲食店の支払いに金券として利用できたり、
小売業の企業の場合だと、商品を割引サービスを受けることが出来たり、陸運業、特に電鉄業では、
保有株式数によっては、その企業の電車乗り放題券をもらえたりと、お得に企業の商品を購入したり、
サービスを享受したりすることが出来ます。
(参考)みんなの株式 株主優待TOP
https://minkabu.jp/yutai
メリット②:小額投資の場合、優待利回りが比較的高め
企業側からしても、自社の商品、サービスを提供することとなるため、優待利回りが比較的高い傾向
にあります。
優待利回り100%超という企業もあります。
そう言われると、さすがに銀行にお金を預けっぱなしというのは、ばかばかしくなりますw
(参考)みんなの株式 株主優待利回りランキング
https://minkabu.jp/yutai/yutai_ranking
ただし、ほとんどの株主優待発行企業で、優待利回りが高いのは、最低単元数保有の場合ですので、
優待利回りを気にされる場合は、優待獲得株数など、よく条件を確認してください。
株主優待のデメリット
株主優待のデメリット、期待されるリターンが得られない状況を、以下にピックアップします。
デメリット①:株主優待を利用、使用できる場所、商品、サービスなどが限定される
まず、株主優待を利用、使用できる場所、商品、サービスなどが限定されます。
企業側の多くは、自社商品、サービスをお得に購入、利用できる株主優待を発行する場合が多いので、
自身の活動地域、生活環境、趣味嗜好などに合致しない株主優待を発行されても、全く利用できない
場合があります。
そうなれば、いくら額面上は株主優待利回りは高くても、実質は株主優待利回り0%ということに
なりかねません。
デメリット②:株主優待には、使用期限があるものが多い
株主優待の使用期限があるものが多いのも、デメリットのひとつです。
QUOカードのような、いつまでも使えるものであれば特に問題はありませんが、映画館や遊園地
などの入場券、商品割引購入の優待券、飲食店の割引優待券などのほとんどは、使用期限があり、
その期限内に使用しないと、無効となってしまい、そうなった場合は、優待利回りは結果的に下がって
しまいます。
デメリット③:保有株式数によって、優待利回りが変動する
保有株式数によって、株主優待利回りが変動します。
例えば、最低単元数100株で1000円の商品券をもらえる企業があるとして、その企業の株式を
200株保有しても、2000円の商品券をもらえるというわけではなく、500株保有してやっと
5000円分もらえるとか、別のケースでは、保有株式数に比例して株主優待をもらえるわけでは
ない企業もあったりします。
また、多くの場合、保有株式数が増えると、優待利回りが下がる傾向にあります。
これは、企業側に、株主の人数を増やしたいという意向があるためとおもいます。
最低単元数保有が一番優待利回りがいいとなると、最低単元数だけでも保有してくれる株主の
人数が増えるため、投資家側からすると、小額で保有しやすくなるためです。
しかし、株主優待利回りの表記は、一番優待利回りが高い条件で表記されていることが多く、
その表記を鵜呑みにして、保有単元数を増やしても、結果として優待利回りがあまり上がらない
ということになりかねません。
以上のことを注意して、株主優待投資戦略を考察する必要があると考えます。
ただ、最近では、保有数の比例分よりも大きく株主優待発行をする企業も増えてきており、また、
プレミアム優待倶楽部のポイントを付加してもらえる企業もあり、このプレミアム優待倶楽部の
ポイントの場合、単元数増加の比例分以上のポイント数を付加してくれる場合もありますので、
株主優待情報はよく確認してください。
(参考)プレミアム優待倶楽部
https://portal.premium-yutaiclub.jp/
株主優待投資の戦略まとめ
ここまで、株主優待投資のメリット、デメリットを考察してきました。その上で、デメリットを
できるだけ避けるという方向で、株主優待投資に対する戦略を以下の通りまとめてみました。
自分が使用、利用しない商品、サービスなどを提供される株主優待は、
優待利回り0%として、投資判断を行う必要がある。
自分が使用、利用しない商品、サービスなどを提供されても、自分はなんの恩恵も受けることが出来
ないので、この場合は、優待利回り0%として、投資判断を行う必要があります。
逆に、まったく株主優待が使えないからと言って、その企業は投資に値しないということでもあり
ません。
東京ディズニーランドは遠いし、遊園地にも興味ないし、ミッキーマウスって誰??(笑)という人
だったとしても、現在(2021年2月に書いています)のコロナ禍があけて、みんなたまりにたまった
遊びたい心が今後爆発し、オリエンタルランドの株価が暴騰する!!と思うのであれば、十分投資
対象となるということになります。
(参考)みんなの株式 オリエンタルランドの株主優待情報
https://minkabu.jp/stock/4661/yutai
株主優待入手目的で投資するなら、近隣で利用できる店舗などがあるか確認する
例えば、近畿地方に住んでいる人が、東北地盤のファミリーレストランの株主優待券をもらっても、
なかなか使用しにくいものです。
(参考)みんなの株式 カルラの株主優待情報
https://minkabu.jp/stock/2789/yutai
定期的に東北に旅行するのであれば問題ありませんが、できれば、自身の生活地盤のある地域に展開
されている企業の株主優待をもらったほうが利用しやすいので、利用できる店舗が近隣にあるかは、
確認しておいたほうがいいでしょう。
株主優待をもらえる必要株式数の最低数を保有することで株主優待利回りを大きくする
株主優待に重点を置く投資で、投資可能資金が同じであれば、株主優待をもらえる必要株式数の最低数
を保有し、いろいろな企業の株式に投資したほうが、ひとつの企業に投資をするよりも、優待利回りの
観点からは大きくなります。
いろいろな種類の株主優待があれば、それを使う楽しみもありますので、そういった観点からは、いろ
いろな企業の株主優待をもらうために必要最低数の株式を保有するのは、ひとつの企業の株式を多数
保有するよりは、いい戦略だと考えます。
最後に
以上、今回は株主優待銘柄に投資する場合に、どのように投資するのがお得なのか、優待利回りを
中心に戦略を考察してみました。
当然、「近鉄電車にずっと乗るのがわたしの夢!!」とか、「U-NEXTが年中見れれば他はなにも
いらない!!」とかの方は、その企業の株式を大量保有するというのも全然アリです。
(参考)みんなの株主 近鉄GHDの株主優待情報
https://minkabu.jp/stock/9041/yutai
※51000株以上保有で株主優待乗車証(近鉄電車乗り放題券)ゲット!
(2021年2月現在の情報)
(参考)みんなの株主 USEN-NEXT HDの株主優待情報
https://minkabu.jp/stock/9418/yutai
※1000株以上保有で「U-NEXT」の1年分の利用料ゲット!
(2021年2月現在の情報)
みなさんも、いろいろ調べてみて、お得な株主優待ライフを過ごしてみてはいかがでしょうか。
※個人的な私見を含みます。
※投資に関する判断は自己責任にてお願いします。
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