過去から受け継がれている投資格言で、投資家なら誰もが一度は聞いたことがある、特に有名
な投資格言5つについて、あらためて長期投資の投資行動にどのように結び付ければいいのか、
考えてみたいと思います。
目次
頭としっぽはくれてやれ
この格言は、大底、天井は誰もわからないので、ある程度の底値ー高値で取引をすることを良し
とする格言です。
この格言を長期投資の観点で見た場合、優良な投資対象を見つけたとき、できれば底値で買い
たいところだが、大底はわからないので、ある程度の安値で買えれば良しとするのがいいと
考えています。格言でいうところの、「しっぽはくれてやる」という感覚です。
また、売り時については、これはわたしも苦手な部分ではありますが、長期投資で、企業が長期
に成長する株を買うので、天井をどこにするのかというのは難しい話です。
長期投資戦略では、その会社が、今後成長が見込めなくなったところが売りどころとなるため、
その時に株価が少し下げたときに売れば、「頭をくれてやる」ことになりますね。
よって、この格言は、長期投資に対しては、投資判断の際に有用な格言という理解をしております。
人の行く裏に道あり花の山
これは、千利休の言葉だそうです。
この格言には続きがあり、
「人の行く裏に道あり花の山、いずれを行くも散らぬ間に行け」
というのが正しい格言です。
他者と同じことをやっても大した成果はない。他者と違うことをやることで、大きな成果が
生まれるという意味です。
長期投資戦略における「人の行く裏」の道はどこにあるのか?という話になりますが、誰も
が知る有名企業に投資するよりも、新規の事業を手掛けるような成長企業を発掘、投資する
ほうが、大きな成果が見込めるという意味でとらえるのが正解と思います。
しかし、新しいことをやってる企業ならどこでもいいのか?となるとそういうわけではなく、
新規事業内容、その事業の将来の収益性、現在の株価などの分析が欠かせないのは言うまでも
ありません。
押し目買いに押し目なし
この格言は、言葉の通り、押し目を待っても、押し目が来ないをいうのを表した格言ですが、
この格言をどう咀嚼するかは非常に難しいと思います。
長期投資スタンスであっても、ある程度は安く買いたいものです。
よって、長期投資に対しては、企業を分析し、長期的な成長が見込まれ、投資対象に該当する
と判断した場合、その地点でPERがあまり高くないのであれば、押し目を待たずして買い発動
してもいいのではないかと考えています。
休むも相場
過去に投資で全然勝てなかったころ、わたしの頭の中には、「損失をすぐに取り返したい!」
「価格変動があるのだから、常にチャンスはある!!」と考えていました。
そのようなギャンブル的な取引では、当然勝てるわけもありません。
また、損失が膨らめば膨らむほど、常に相場に参加したい!!という感覚で取引→損失がさらに
増大という悪循環を繰り返していました。
わたしは、現在株式投資に対しては長期投資のスタンスで取り組んでいますが、長期投資でも
デイトレードでもスキャルピングでも、チャンスを待って取引しなければ、勝てるものも勝て
ません。
そういった意味で、「休むも相場」。休むことでチャンスを待ち構えるのは、投資行動として
正解と思います。
また、負けが続くと、どうしてもメンタルがやられます。
そういう意味でも、「休むも相場」。
一旦相場から離れ、休息を入れたのち、自分の戦略に間違いがないか確認をしたうえで、あら
ためて相場に参加するというのは、これも投資行動として正解と考えています。
相場は常に正しい
The market is always right.
なんだか、元も子もない格言ですが、すべての事象を織り込んで価格が決定されているので、
相場は常に正しいという格言です。
では、この格言を理解したうえで、どのように長期投資に取り組んでいけばいいかとなると、
この先も長期的に持続的に成長していくであろう企業に投資していくことで、その通りに企業
が成長していけば、「相場は常に正しい」のであれば、株価も上昇していくはずです。
よって、可能な限り間違いのない企業の分析を行って、投資判断をしていくことが重要という
ことになると思います。
まとめ
以上、誰もが一度は聞いたことあるであろう格言を5つピックアップし、長期投資に対する
スタンスを考察してみました。
みなさんも、長期投資を考えているのでしたら、一読いただき、投資方針考察いただければと
思います。
※個人的な私見を含みます。
※投資に関する判断は自己責任にてお願いします。
※その他、投資格言集はこちら。
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