2021年2月、株式市場は株高で盛り上がっています!
でも、こんな時にこそ、株式投資で高値つかみしないように注意したいもの。
今回は、この株高の今こそ、知っておくべき投資格言を5つ紹介したいと思います。
目次
命金(いのちがね)には手を出すな
普段の生活を維持するためのお金を、株式、その他商品の投資、投機に投じてはいけませんという意味
です。
世の中には、借金してまで、投資、投機する人もいるようですが、いくら今が市場爆上げでチャンス!
と思っても、将来の相場のことは誰にも分らないことです。
生活のためのお金、ましてや借金してまで、絶対に投資、投機しないように心掛けたいものです。
不景気の株高
普通は、好景気=株高となるものです。
しかし、不景気にもかかわらず、金融相場で株高になることがあるという意味を持つ格言です。
不景気によって設備投資を手控え、その余った余剰資金を、低金利の債券、預貯金にではなく、株式
に振り向けることによって生じる株価が上昇する…
まさに、2021年2月現在のコロナ禍における株高を、この格言で如実に表していると思います。
今回のコロナ禍の現状は、お世辞にも好景気とは言えないと思いますので、コロナ後の市場動向を
注意深く見て、投資判断を行っていきたいものです。
悲観を買い、楽観を売れ
イギリス人投資家、ジョン・テンプルトンの投資格言のひとつです。
言葉の通り、誰もが悲観している時=不景気で、株価が安い時に買い、誰もが楽観視している時
=好景気で、株価が高い時に売れば、株式投資で大きな利益を得られるという意味です。
いまが楽観の時なのか?という判断は非常に難しく、誰にも未来はわからないのですが、少なくとも
30年ぶりの株高の今、株式投資を始めようかと考えている方がいれば、こういう格言もあるという
ことも、知っておいて損はないと思います。
待つも相場
似た格言で、「休むも相場」という格言もあります。
いずれの格言も、ポジションがある状態だけを、相場に参加しているということではなく、ポジション
がない状態も、相場に参加しているという格言です。
この記事を書いている2021年2月24日は、日経平均は少し下げています。
少しでも安く買いたいのであれば、今日みたいな、大相場のなかでの押し目を待つなどの工夫が必要
ですし、もっと大局的に見るのであれば、株価が高値を付け、過熱感が出て下げ始めたところで売り
仕掛けるなど、待つことも相場に参加しているのだという認識で、投資判断を行っていきたいものです。
大衆は常に間違っている
どうしても、普通の人はマジョリティ(多数派)が正しいと思い込みがちです。
多数派についているほうが安心するところもあります。
しかし、株式投資においては、マイノリティ(少数派)のほうが正しい場合があります。
株価が上昇し、その上昇を見た一般大衆がこぞってその株式を買って大相場を作れば、そこが天井と
なることがあり、その大相場の中で売り側に回れるマイノリティ側に回れれば、市場で成功すること
が出来るという格言です。
有名な逸話で、「靴磨きの少年」の話があります。
あまり裕福そうではない靴磨きの少年までもが、株の話題をしているのを見て、天井は近いと判断し、
実際株を手仕舞いし、後の暴落を免れたという話です。
…上記は、あまりにざっくりしすぎていますので、詳しくはこちらをご覧ください。東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/198277?page=2
なかなか、マイノリティ側に回るのは、安心できない面もあり、勇気がいる行動ですが、この格言も
頭に入れておいて、投資判断に活用していただければと思います。
まとめ
2021年2月、コロナ禍の不景気をよそに、株式市況は絶好調です。
景気動向と株式市況はかなりアンバランスな状況です。
まさに、今回ピックアップした格言、「不景気の株高」という状態です。
前回の日経平均30,000円越えの時は、まさに「バブル景気」の真っただ中で、好景気の株高だった
ので、今回の「不景気の株高」とは全く状況が異なります。
そうなると、前回の30,000円越え時の株価動向はあまり参考にならないのかもしれません。
今回の株高を見て、「今買わんと損するー!!」と、何も見ず、何の分析もなく、ただただ慌てて
株式に資金を投じてもあまりいい結果になるようには思えません。
今回、ピックアップしました投資格言をよく理解し、決して慌てることなく、いつも冷静に分析を
して、投資判断を行っていきましょう!
※個人的な私見を含みます。
※投資に関する判断は自己責任にてお願いします。
※その他、投資格言集はこちら。
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